豚肉王国!ぐんまポーク

豚肉の取り組み

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豚肉王国!ぐんまポーク

緑豊かな大地と清らかな水に恵まれた群馬県は全国有数の養豚県。豚肉料理が食文化の中に深く根づいています。麦類を飼料に配合した「麦豚」や米類を配合した「米豚」など、飼料や飼養方法にこだわり育てた銘柄豚も多く、県内だけでも30以上の銘柄豚があります。そんな肉質やうま味を追求したおいしい豚肉が身近にあることから、豚肉料理を名物に掲げる店が数多くあります。特にカツは群馬県内の飲食店が工夫を凝らしパスタやカレーなど様々なメニューで提供されています。また一口にカツ丼と言っても「たれカツ」や「ソースカツ」などエリアごとに名物料理が存在し、その味を求め県外からもたくさんの人が訪れています。そんな群馬県の「カツ動」をご紹介します。

 

【前橋】豚肉産出額は全国トップクラス

「TONTONのまち前橋」

全国屈指の豚肉産出額を誇る前橋市は、明治、大正と製糸業で栄え早くからカツレツなど西洋料理が広く一般で食べられていました。豚肉料理を得意とする飲食店がたくさんあることから、より多くの人に前橋の豚肉料理を楽しんもらいたいと「TONTONのまち前橋」をキャッチフレーズで街おこしを展開。今では前橋市のマスコットキャラクターとなった「ころとん」も誕生しました。また市民参加型イベント「T-1グランプリ」を開催することで、「とんかつ」や「ソースカツ丼」など定番料理だけでなく、豚のてんぷら「とんぷら」や「とんかつうどん」「かつむすび」など、ここでしか味わえないメニューも開発されています。前橋で生まれた「元祖まえばしtonton汁」は豚汁でもけんちん汁でもないオリジナル料理です。学校給食でも定番メニューとなっており「TONTONのまち前橋」を物語るエピソードのひとつです。

 

 

ソースかつ丼02
T-1グランプリ

2009年に前橋市の名物料理創出活動としてスタートした前橋市内の豚肉料理№1を決めるコンテスト「T-1グランプリ」。
和食に留まらずアジアや中南米料理など新しい豚肉料理を生み出すきっかけになるとともに、コンテスト終了後もアイデアを凝らした料理を食べに店を訪れるなど誘客にもつながっています。
初代グランプリとなったのは「おそば屋さんのソースかつ丼」。豚肉料理としてカツ丼は人気があることがうかがえます。
http://www.coroton.jp/tonton/
「TONTONのまち まえばし」公式ウェブサイト

 

【桐生】名物グルメで街を元気に

桐生ソースかつ丼会

桐生市内の多くの飲食店で提供されている「ソースかつ丼」。織物業が盛んだった頃から汁がなく運びやすい、冷めてもおいしいと出前でも多く用いられたといいます。2018年には桐生市の食文化の継承と、名物グルメで街を盛り上げたいとの思いから、桐生飲食店組合と桐生麺類商組合の有志で「桐生ソースかつ丼会」を立ち上げました。この時、桐生のソースかつ丼とは「豚ヒレ肉を使い、揚げたてのカツをソースにくぐらせ、丼に盛ったご飯にのせる」と定義づけました。ソースは醤油ベースであったり、ウスターソースベースであったりさまざま。また肉も県産豚肉をはじめ店舗によっては部位もヒレをベースに、ロースやモモ肉などいろいろなメニュー展開を行っており、食べ比べる楽しさも味わえます。今後、桐生ソースかつ丼会ではスタンプラリーやイベント出店など活動の幅を広げて街を盛り上げていきたいと考えています。

GR0603-志多美屋-ソースカツ丼
伝統のソースかつ丼

桐生市民のソウルフードである、ソースかつ丼の元祖店は1926年創業の「志多美屋」です。もともとうなぎ料理店であったことから、代々受け継いできたうなぎのタレに、トンカツで使うウスターソースをブレンドし、さらっとした甘辛いソースを考案したのが始まりといわれています。ソースが染み込んでなおサクサクの衣に、きめが細かく柔らかいヒレ肉。店ごとに工夫を凝らした秘伝のソースが桐生ならではソースかつ丼の味となっています。

 

【下仁田】スタンプラリーで人を呼ぶ

下仁田かつ丼の会

下仁田町では、昔からほとんどの飲食店でかつ丼を提供しており、気軽に食べられる料理として定着していました。2011年にご当地グルメとして広くPRするため行われた下仁田かつ丼のスタンプラリー。このイベントをきっかけに「下仁田かつ丼の会」を結成。下仁田かつ丼とは、「注文を受けてから揚げたカツを和風の醤油ダレにサッとくぐらせ、白米にのせたもの」という定義を定めました。県産豚肉の下仁田ポークを使う店舗が多く、醤油ダレや使う豚肉の部位、大きさなどは店舗によって異なるため、スタンプラリーを通していろいろな店を気軽にめぐることができると、毎年スタンプラリーを開催しています。加盟8店舗を制覇した人には、名物・下仁田ネギをプレゼントするという企画も好評を得て、例年多くの人が参加し下仁田かつ丼を味わっています。

 

図4
地域で親しまれる豚肉料理

下仁田町の人は手に入りやすい豚肉を好んで食べる食習慣が根づいていたため、カレーはもちろん焼き肉もメイン食材は豚肉という家庭がほとんどです。地元の人が気軽に行く飲食店でも、すき焼きであっても当然のように豚肉をメインにした「豚すき焼き」がメニューに並んでいます。「豚すき焼き」というと家庭でも作ることが多いため割り下で肉や野菜を煮る関東風が一般的ですが、肉をまず鍋で焼き次に野菜を入れ煮込む関西風すき焼きを豚肉で楽しめます。https://maruya08.wixsite.com/maruyahiro/blank
「下仁田かつ丼の会」公式ウェブサイト

 

いかがでしたでしょうか?この他にも群馬県には紹介した例にひけをとらない豚肉グルメがたくさんあります。例えば沼田市では街道沿いにトンカツ店が立ち並び、高崎市では豚ホルモン料理を掲げる店もあります。
ぜひあなたのお気に入りの豚肉グルメを見つけてみてください。